建速須佐之男命綺譚

Hikino-Takehaya-Cover-JP0.41読みは「たけはや すさのおのみこと きたん」となります。

テキストは『古事記』の中から取られており、『古事記』編纂1300年となる2012年に作曲者が指導する東京理科大学グリークラブに献呈されたものです。

『古事記』のさまざまな物語の中でも、もっとも有名な話で、作曲者の故郷である島根を舞台にした『ヤマタノオロチ退治』をとりあげた男声合唱作品です。2014年に、同グリークラブがコンクールでこの作品を演奏することとなり、当初の3曲にその前段である須佐之男命が高天原から降り足名稚たちに会うまでの場面を書き加え、全4曲の組曲としています。

ほぼ原文のままの歌詞が用いられており、古代の言葉の「音」に寄り添った音楽が奏でられるため、合唱とピアノという西洋由来の要素で演奏されるにも関わらず、まるで雅楽のような純日本的な情景が拡がります。

コンクールの自由曲、あるいは演奏会の演目として非常にインパクトのある、骨太な男声合唱作品といえるでしょう。