牡丹一華

tsuchida-anemone-ssa-cover-jp土田豊貴 曲

「儚い恋」という花言葉を持つ、牡丹一華(アネモネの和名)は、埼玉県立浦和第一女子高等学校音楽部の委嘱により作曲、指揮・小松直詩、笙・三浦礼美、ピアノ・大賀美子によって初演されました。

恋をテーマとする同作品は、古今和歌集の恋歌をテキストに、女声合唱・笙・ピアノという稀有な編成による意欲作。5つのセクションから構成される楽曲構造は、一貫した恋物語によって音楽が進められていきますが、各セクションの世界観はテキストの影響を色濃く抽出することで明確に個性をが分けられ、そこに合唱、笙、ピアノの錯綜が加わることで、夢と現実を行き来するかのような音空間を作り出されています。演奏に際しては、時に切なく、時に怨念が渦巻くように、様々な心象を描き出す儚い恋物語を楽しめるでしょう。